作法委員会議事録





議題 却下された予算案の件


進行役 作法委員会委員長 立花仙蔵
書記  
参加者 作法委員会のよい子たち

※この議事録は嘘偽りなく、会議の内容をそのままお伝えします。



これより作法委員会を始めたいと思う。
今日は会計委員長のアホ文次郎が我が作法委員会の提出した予算を出すわけにはいかないなどとわけの分からん事を 言い、作法委員に何故こんなにも予算をやらねばならん。などと馬鹿としか思えんことを言い出し【(一)】
はーい
どうした、兵太夫
どうやって僕らが普段してることを纏めるんですか?
いい質問だ。今日は各々が我が委員会に何故予算が必要なのか話し合い。その様子をに書き留めてもらおうと思っている。
だからさっきから先輩筆持って机にかじりついてるんですね
そうだぞ、伝七。こうしてが苦しんでいるのも全て! アホ会計委員長のせいだ!
はい
なんだ、
最初の説明のとこをもう一度言ってもらってもいいですか?
...なに?
えーと、馬鹿としか思えんことを言い出し、ってところまで書けたんですけどそこから書けませんでした
...誰か覚えているか?
覚えてません
喜八郎...
きいてませんでしたー
聞いてないだと...?! ......藤内...
すいません...僕も覚えてないです
...ふむ、ならばこの間は会計員会が想像して穴埋めすればいいのだ。文次郎の想像力がいかほどのものか試させてもらおう。


【設問一】ここで突然ですが会計委員長、潮江文次郎さんに問題です。
立花先輩がなんと言ったか【(一)】の部分に入る 適切な言葉をお答えください。


これでいいだろう。、今度はこういうことにならぬようもう少し早めに言うんだぞ
はい!
いい返事だ。...では会議を始めよう
はーい
さて、まずは何故これだけ予算が必要なのかについてだが...分かる者?
はーい!
兵太夫
はい。首化粧するために化粧道具を買わないといけません
そうだな。そして化粧道具は高い。ギンギン委員長はそこのとこを分かっていないようだ!全くそれでよく会計委員が務まるものだ!
けど潮江先輩が化粧の値段をいちいち知ってても嫌だ...って、わっ、先輩ここは書かなくていいですよ!
全部書き記すようにお布施が出てるから
いいですよ...ここは書かなくて。独り言ですもん
藤内...往生際が悪くてよ!
だってほんとに...
上からなぞって太文字にするぞ! いいのか? ぼうや...
ぼうやじゃないです! わかりましたよ...って、先輩、立花先輩の言葉書かなくていいんですか?
...おいおい、藤内と戯れてたら完全に置いてかれちゃったじゃん...
ど、どうするんですか...?
...立花先輩に言ったら怒られそうだよね。藤内が
僕ですか?!
かわいい後輩が叱られるのは忍びない...最終手段を出すしかないようだな...!
ほんとに僕のせいですか?!


【設問ニ】ここで突然ですが会計委員長、潮江文次郎さんに問題です。
私と藤内が超重要な話をしてる間に一体どういう会話を作法委員は繰り広げたでしょう。
【(ニ)】の部分に入る適切な言葉をお答えください。


【(ニ)】
...伝七の言うとおりだ。つまり作法委員会には提出した通りの予算が必要と言うわけだ。分かったか!ギンギン!
※ギンギンとは潮江文次郎さん、あなたのことです。
その注釈はいらないんじゃないですかー?
わっ! 吃驚したー...喜八郎か。きゃっ!もう勝手に見ないでよね!プンプン!
そんな小芝居入らないです。
え、綾部先輩がツッこんだ...。綾部先輩にツッこませるなんて、...この女只者じゃない...!
後半、僕そんなこと言ってないじゃないですか!
藤内の心の声じゃん
心でも思ってませんよ!
見え見えだよ、ぼうやの心の内なんてな...!
もう...ぼうやって言わないでください!
それより先輩。ここ勝手に設問ニが出来てますけど?
あぁ、うん。藤内と超重要な話してたから
後で怒られますね、立花先輩に
いやいや、え? なんで? それはないでしょー
目が泳いでますよ
...大丈夫。聡明で美しくいらっしゃる立花先輩はこんなことでは怒らないから。心の広い方だから
突然のよいしょ
手が滑った。ごめんごめん、喜八郎
真実は全てここに書き記すべきです
何でジャーナリズム魂騒いでんの? 意味わかんないから。別に偏向報道とかじゃないし
じゃあ書かせてください
嫌だよ。私がこの仕事を任されてるんだから! さっきみたいに筆を勝手に取って勝手なこと書かないで!
必死ですね
先輩静かにしないと...
どうした? 何か問題か、
あ、え、はい! 今なんておっしゃいましたか?聞き取れなくて...
もうー先輩何してんですか〜。反省会するんで後で僕の部屋に来てくださいね
嫌だよ! 反省会と称して私をからくりの実験台にする気だろ!
そんなこと僕考えてないのに...ひどい...
兵太夫...
何、伝七。別に伝七でも構わないけど?
ふてぶてしっ!! ほら! やっぱり実験台にする気じゃんか!
立花先輩が向上心を持つのはいいことだって仰ってました
そうだぞ兵太夫。向上心は持っておいたほうがいい
別に向上心を持つのを悪いとは言ってないよ。けどそれに人を巻き込むなと私は言い
こんなに後輩に慕われて、先輩は感謝しなくちゃ
感謝って...それ後輩の喜八郎が言っちゃうの? っていうか私がしゃべってるのに被せるな!
喋りたい時に喋ることも出来ないなんて...横暴だよね。伝七。
え!! ...は
伝七の裏切り者! 喜八郎の仲間になるつもり?!
え!! いえ、そんな...
けどこっちには藤内が居るから!
え!!
じゃあこっちには兵太夫が居ますからー
綾部先輩、先輩をぶっ潰しましょうよ!
...おいおいおい何言ってるの? ぶっ潰す?? 物騒な言葉が聞こえたのは気のせいかな??
気のせいじゃないですよ
そこは否定してよ喜八郎!!
だって本当のことですもん。兵太夫とぶっ潰しますもん。ねー
ねー
いや、何が「ねー」だよ!全然可愛くないから! ...藤内、私がぶっ潰されそうなんだけどどうにかして
ええっ?! 僕ですか?!
そうじゃん。私と藤内でチームじゃん
、藤内が困っているだろう。というかお前ら委員長の私を差し置いて話を進めるな
何の話でしたっけ?
喜八郎......予算についてだ
あ、そうだったー
潮江先輩は予算案のどこが気に入らなかったんですかね?
あいつはいろいろと疎いからな。化粧代についてもどれくらいのものか想像できんのだ。だから予算を削れなどと馬鹿げたことを...! わからんのなら口を出さずに予算をそのまま出せばよいのだ。あの馬鹿が...
はい! 立花先輩!
どうした、
腕が痛くて千切れそうです!!
何?!
もう限界です! 腕が悲鳴を上げてます!
がんばれー! 先輩
ちょっ、もうあんま無意味に喋らないで兵太夫
...僕応援したかっただけなのに...
わー、先輩が兵太夫を泣かしたー
泣かしてないし! 喜八郎はすぐ嘘言うんだから!
嘘なんて一度も言ったことないのに...
それがもうすでに嘘じゃん! ねぇ、伝七!
えっ、そ、そうですね...

とりあえず私の腕が爆発しそうなんで予算ください潮江先輩!

以上








「不可だ!!!!!!! 何でこれで予算が通るとおもっとるんだあいつらは!」







(20170130)